2025年日本国際博覧会協会は、大阪・関西万博の会場全体ランドスケープとパビリオンなどの基本設計を委託する公募型プロポーザルを行い、日建設計・日建設計シビル・パシフィックコンサルタンツ共同企業体を最優秀提案事業者に選んだ。提案金額は2億6686万円。5月上旬までに契約を結び、業務を開始する予定だ。
業務内容は@会場設計全体統括A会場全体ランドスケープ基本設計Bパビリオンなど基本設計―となる。建設コストやスケジュールの検討の他、環境負荷低減、建築の軽量化などを踏まえて設計する。
会場設計全体統括では、▽展示場▽営業施設▽管理施設▽供給処理施設▽催事施設▽迎賓館▽ゲート施設▽テーマ館▽メインストリートに建設予定の大規模構造物▽休憩所▽トイレ▽ギャラリー▽会場基盤▽熱供給設備▽電気設備▽情報通信設備▽セキュリティー設備▽グリーンワールド▽ウォーターワールド▽特殊設備―など約30の想定設計業務の各設計者らから情報を集約・統合し、会場全体計画を統括・調整する。会場全体の配置図なども作成する。
ランドスケープ基本設計は、全体敷地面積約155fのうち、パビリオンなど各施設の敷地外の部分としてパビリオンワールド29・4f、グリーンワールド12・8f、ウォーターワールド5・3fの計47・5fが対象。付帯施設としてイベント広場ステージ(グリーンワールド内の面積3100平方b)、小ステージ(パビリオンワールド内の70平方b×7棟)、小規模付帯施設(ユニット型プレハブ建築)の他、歩道や車道、緑地などの配置・舗装、動線計画、暑さ対策設備、修景、水盤関係設備、植栽、かん水設備、サイン、屋外照明設備の設計を行う。
パビリオンについては▽公式参加国パビリオン(11棟、総延べ床面積1万1700平方b)▽国際機関パビリオン(4棟、同4800平方b)▽タイプCパビリオン(4棟、同1万1400平方b)―の建築、設備などの基本設計を行う。
実施設計の発注に必要な資料を12月末までにまとめ、業務全体の委託期間は22年3月11日までとなる。
建設工期(建設可能な工事期間)は23年4月〜25年3月とし、パビリオンのみ23年4月〜24年6月としている。
提供:建通新聞社