徳島県道路メンテナンス会議(事務局・国土交通省徳島河川国道事務所)は、2019年度に点検を実施した道路インフラ施設(19年度末時点で診断中を除く)の健全性の判定区分をまとめた。早期に措置を講ずべきV判定は、緊急輸送道路を跨(また)ぐ跨道橋1カ所、跨線橋8カ所、緊急輸送道路を構成する橋梁38カ所などとなっており、各管理者が今後、対策を進める。
今回まとめたのは、14〜18年度の1巡目点検に続き、19年度から実施した2巡目点検の結果。このうちV判定をしたのは緊急輸送道路を跨ぐ跨道橋が1カ所(国土交通省が管理)、跨線橋が8カ所(国土交通省3カ所、地方公共団体5カ所)、緊急輸送道路を構成する橋梁が38カ所(国土交通省13カ所、地方公共団体25カ所)など。
主な橋梁は、小松島跨道橋上り(小松島市、1972年架設)が橋長20b、幅員10b。下川跨線橋(三好市、97年架設)が橋長210・3b、幅員10・5b。かちどき橋(徳島市、39年架設)が橋長70・6b、幅員33bなど。
道路管理者ごとに行った点検はこの他、橋梁、トンネル、シェッド、大型カルバート、横断歩道橋、門型標識等なども対象に実施しており、V判定が複数あった。トンネルでは国土交通省の国道55号にV判定が3カ所ある。
道路管理者は、13年の道路法改正を受けて、14年7月から5年に1回の頻度で近接目視による点検を実施中。健全性の判定はT〜Wの四段階に区分。このうちVの早期措置段階(構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態)と、Wの緊急措置段階(構造物の機能に支障が生じている、または生じる可能性が著しく高く、緊急に措置を講ずべき状態)の2区分に判定した施設は、各管理者が維持補修や改築といった対策を講じる。
提供:建通新聞社