松山市は「南クリーンセンター」(市坪西町1000ノ1)の老朽化対策で施設整備の在り方の検討を開始する。順調なら5月初旬に基本構想策定業務を委託する。東温市や松前町など周辺市町との広域連携も視野に検討することにしており、関係市町とも協議を進めながら施設整備の方向性を探る考えだ。
既存施設は石手川と重信川の合流付近に位置し、日量300dのごみ焼却能力や5時間90d処理の粗大ごみ破砕機などを備える施設。鉄筋コンクリート一部鉄骨ALC造地下1階地上5階建ての工場棟と鉄筋コンクリート造4階建ての管理棟で構成し、延べ床面積は1万7010平方b。供用後26年ほど経過し、施設の老朽化が進行していることから、施設の更新も見据えて施設整備の在り方を検討することにした。
一方、市はごみ処理の広域化や集約化を検討するため、中予圏域の伊予市、東温市、久万高原町、松前町、砥部町の2市3町との間で松山ブロックごみ処理広域化検討協議会を20年度に立ち上げ、広域処理の可能性について模索を始めている。同クリーンセンターの施設整備の在り方についてはこうした取り組みも念頭に検討することにしている。
提供:建通新聞社