成田市環境部環境計画課は28日、「新清掃工場関連付帯施設基本計画策定業務委託」の一般競争入札を公告した。過去に実施した同施設基本構想、基本設計、実施設計を活用し、成田富里いずみ清掃工場から発生する熱エネルギー等を有効利用した、市民の交流の場となる施設の基本計画を策定するとともに、PPP/PFI手法の導入可能性について調査し、事業手法を検討する。事業区域面積は約5万5000uを予定。施設規模は延べ約5000uの計画。
入札書は5月14日から20日に受け付け、21日に開札する。委託期間は契約締結日の翌日から2022年3月31日まで。予定価格は940万円(消費税抜き)、最低制限価格が611万8000円(同)。
入札参加資格は、官公庁等が11年度以降に発注した、余熱利用施設整備に係る基本構想、基本計画、基本設計または実施設計業務を元請けとして受注し、完了した実績があること、など。所在区分は市内業者、準市内業者、県内業者または県外業者。
業務内容は▽アンケート調査▽民間活力手法導入可能性調査▽基本計画策定。
民間活力導入可能性調査において想定される事業方式を抽出し、市場調査および事業化シミュレーションを実施するための前提条件を整理。そのうえで、新施設の整備事業に対する民間事業者の参入意欲および事業費等を調査し、事業化シミュレーション(VFMの評価)を実施。この結果を踏まえ、事業方式を評価し、新施設の整備に最適な事業方式を整理するほか、発注方式も検討する。
一方、基本計画の策定は、成田富里いずみ清掃工場から発生する余熱エネルギー有効利用施設として整備するための設計条件を整理し、上下水道やガス等のインフラ状況を調査し、基本計画図を作成。建築・土木工事等に要する費用を積算し、概算工事費を算出する。
同施設は、富里市と共同で12年10月1日に開設した「成田富里いずみ清掃工場」から発生する余熱等を利用した施設として計画。一部用地取得が難航していることから事業を見直し、新たに基本計画を策定するとともに、民間活力の導入可能性を検討する。
余熱利用施設の基本設計は石本建築事務所(東京都千代田区九段南4―6―12)、実施設計は綜企画設計(千葉支店・千葉市中央区中央3―3―1)が担当。また、18年度と19年度には、見直しに伴う基礎調査を実施し、調査業務をLAU公共施設研究所(千葉事務所・市川市曽谷8―8―6)に委託した。
前計画では、多目的広場と余熱利用施設を整備。多目的広場を6000u程度、余熱利用施設の規模をRC造(一部S造)2階建て延べ約5000uとし、施設内には25m×5コースの温水プールやジャグジー、子ども用プール、寝湯などを配置する計画となっていた。