日本工業経済新聞社(群馬)
2021/04/28
【群馬】国土交通省高崎河川国道事務所の21年度事業概要
国土交通省高崎河川国道事務所(福井貴規所長)は2021年度の事業概要を明らかにした。道路事業に73億400万円、河川事業は烏川上流築堤事業へ4億円を位置付け、対前年度比1・1%増の総額77億400万円を確保した。道路事業で最大規模となったのは国道17号渋川西バイパス整備。事業費24億1900万円を配分し、函渠工や調査設計などを推進する。烏川上流築堤事業は堤防整備などを進める。
渋川西バイパス事業費の内訳は工事費20億8600万円、測量設計費2億7900万円、用地費および補償費5000万円、機械器具費など400万円。
工事は入沢地区で3号函渠工事や橋梁上部工を行うほか、金井地区で改良工を行う。3号函渠は延長40mで新設。コンクリートを約1200立方m、鉄筋約140tを使用し整備する。約1000uの擁壁工も行う。
また、同バイパス整備事業で調査設計や入沢地区ほかで公共補償を推進する。
烏川上流築堤事業は、高崎市寺尾・根小屋地区で延長149mの築堤と2基の樋管新設工事を行う。
このほかの主な事業は次のとおり。
【国道17号上武道路】
2車線区間で調査設計を行うほか、前橋市今井町から前橋市上細井町までの延長9600m区間で調査設計や橋梁上部工、改良工事、舗装工事を実施する。橋梁上部工は富田地区、改良工事が上細井地区、舗装工事については鳥取地区ほかで施工する。
事業費7億8500万円。内訳は工事費7億400万円、測量設計費8000万円、機械器具費など100万円。
【国道50号前橋笠懸道路】
前橋市今井町から前橋市二之宮町間の現道拡幅区間900mを対象に調査設計や用地買収を行い、改良工事を実施する。
二之宮町から伊勢崎市赤堀今井町までの現道拡幅区間3600mは調査設計を進める。赤堀今井町からみどり市笠懸町鹿のバイパス区間7500mでは調査設計と用地買収を推進する。
事業費15億3800万円。内訳は工事費4億600万円、測量設計費2億8000万円、用地費および用地買収費8億5000万円、機械器具費など200万円となる。
【国道17号高松立体】
高崎市常磐町から高崎市並榎町の拡幅区間500mで調査設計や並榎地区改良工事などを推進する。
事業費に2億1700万円を位置付けた。内訳は工事費2億600万円、測量設計費1100万円。
【交通安全対策】
国道17号上白井地区歩道整備(渋川市)や国道17号羽場地区線形改良(みなかみ町)、国道18号磯部入口交差点改良(安中市)、国道50号野中地区中分改良(前橋市)で調査設計や工事などを実施する。
上白井地区は工事費に5600万円、測量設計費へ2900万円を位置付けている。羽場地区は工事費4100万円、測量設計費2000万円、磯部入口交差点が工事費3600万円、測量設計費1000万円を計上。野中地区については工事費2500万円、測量設計費500万円となっている。