近畿地方整備局は27日、「防災・減災、国土強靱化に向けた道路の5か年対策プログラム(近畿ブロック版)」を策定し公表した。今後5か年(令和3年度〜令和7年度)の目標を示し、取り組みを重点的かつ集中的に実施する。
京都関係は、令和3年度新規事業化箇所で、国道27号青葉改良(舞鶴東〜(福井県)大飯高浜)を挙げた。
災害に強い国土幹線道路ネットワークの機能強化対策の主なものをみると、山陰近畿自動車道は、京都府・兵庫県と連携し、計画の具体化に向けた調査を推進。
国道312号大宮峰山道路(京丹後市)は、令和5年度に工事本格化を予定。
国道27号西舞鶴道路(舞鶴市)は、現在施工中の上安久高架橋下部工に続き、令和5年度に上安久高架橋上部工に着手予定。
国道9号夜久野改良(福知山市)は、現在施工中の新畑川橋下部の背面盛土に続き、令和4年度に新畑川橋上部工に着手予定。
国道1号堀川通は、計画段階評価着手に向けた調査を推進。
国道1号大津・京都間は、計画段階評価着手に向けた調査を推進。
国道9号若宮橋架替(亀岡市)は、令和4年内に完成予定。
国道163号精華拡幅(精華町)は、令和5年春に精華町乾谷大崩〜乾谷金堀が開通予定。
国道24号寺田拡幅(城陽市)は、新名神高速道路と合わせて開通予定。
新名神高速道路(八幡京田辺JCT・IC〜高槻JCT・IC)は、暫定4車線が令和5年度開通予定。
新名神高速道路(大津JCT〜城陽JCT・IC)は、暫定4車線が令和5年度開通予定。
国道24号城陽井手木津川バイパスは、令和4年度に城陽〜井手地区改良工に着手予定。
直轄国道における高架区間等の緊急避難場所としての活用が可能な箇所について、津波や洪水による浸水から避難するため、道路の高架区間等の活用が可能な箇所として9ヵ所(▽八幡市(国道1号)2ヵ所▽八幡市(国道1号BP)4ヵ所▽八幡市(国道478号)1ヵ所▽京田辺市(国道1号BP)2ヵ所)において、避難階段等の施設整備を推進するとした。
土砂災害等による道路の通行止めのリスクを解消するため、国道9号の福知山市夜久野町額田地区(延長L0・1q)において、鉄筋挿入工・吹付法枠工等を実施することで、道路法面・盛土対策を推進する。
電柱倒壊による道路の通行止めのリスクを解消するため、市街地の緊急輸送道路で、災害時において鴨川東IC〜南消防署等へのアクセスに重要な当該区間における無電柱化を推進。京都24号電線共同溝(十条電線共同溝)について、全体事業費9億円をかけ、延長1・0q(上下)の無電柱化を進める。事業区間は京都市南区東九条柳下町〜南区上鳥羽勧進橋町。
このほかでは、京都府内の判定区分V・Wの橋梁について、「早期に対策を要する施設は951橋あり、これまでに516橋の修繕に着手済み」とした。
京都府内の判定区分V・Wのトンネル・道路附属物等について、「早期に対策を要する施設は131施設あり、これまでに116施設の修繕に着手済み」とした。