トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(群馬)
2021/04/28

【群馬】前橋市が荻窪受水場配水池築造を着工

前橋市は2021〜23年度に荻窪受水場の配水池築造工事を実施する。近接する荻窪配水場が老朽化したことによる統廃合事業となっており、工事費は当初予算分と債務負担行為を合わせて5・5億円を確保した。工事発注は9月までに条件付き一般競争入札で実施する方針となっている。工種は水道施設で、地盤改良から場内配管・整備工、電気計装設備工など施設整備全体を一括で発注する。工期は26カ月を見込む。
荻窪受水場(荻窪町732−4)には容量2500立方mの配水池が1基備わっている。近接する荻窪配水場(荻窪町1345−8)に1000立方mの配水池があり、経年劣化したことから更新を計画。水を抜いての改修作業が困難なことや、今後の各施設の維持管理費などを考慮し、受水場に新たな配水池を整備した上で、両施設を統廃合することを決めた。
当初予算の水道事業会計で、水道施設更新事業の工事費9900万円を計上。加えて、22〜23年度を期間に限度額4億5100万円の債務負担行為を設定、合計で5億5000万円を投じることになる。
新たな配水池は容量1000立方m規模で、ステンレス製。高さ約10m、直径約13・5mの円柱タイプを採用した。基礎はベタ基礎とする。設計は利根設計事務所(前橋市)が手掛けた。
21年度に3カ年分の工事を一括して発注、工期は26カ月を見込む。受水場の外構フェンスを撤去し、既設配水池東側に新たな配水池を整備する。工事概要は配水池築造工1基、地盤改良工、場内配管・整備工、電気計装設備工の各一式となっている。
7〜9月に条件付き一般競争入札で発注する考え。現地の用地買収や埋蔵文化財調査などは完了。このほかの調整がまとまり次第、公告することになる。施工実績などを条件として設定する見通し。電気や機械など設備工を分離せず、一括の発注となる。荻窪配水場は将来的に解体する予定としているが、具体的な時期は未定。
このほかの浄水場および受水場でも老朽化による更新を計画している。
21年度は中之沢浄水場(粕川町中之沢384ー50)の更新に向けて、2カ年で詳細設計をスタートする予定。また、上柴配水池(富士見町石井730−1)の詳細設計をまとめているところ。業務は協和設計事務所(前橋市)が担当。当初予算の水道施設更新事業には委託料7000万円を計上している。
また、中之沢減圧槽や総社浄水場の更新工事に向けて基本計画の立案が行われており、今後は基本設計や更新用地などに関する検討などに取り組む。