県土整備部は、2021年度から4カ年債務で掘削する国道181号江府道路「久連トンネル」の設計内容を27日までに固めた。請負対象設計金額60億円超の大型工事はWTO(政府調達)契約案件で、同部は近く公募条件を決めて5月11日に公告する。
江府道路(江府町佐川〜武庫)は、地域高規格道路江府三次道路の起点部に位置し、米子自動車道江府ICと連携する。全長4・1`のバイパスは日野川左岸の山岳地を通過し、久連トンネル(同町久連〜洲河崎)はルート上の最大構造物。
トンネル延長は2609bで幅員6・5(8・0)b。内空断面積は55平方b(代表値)。NATM工法によって日野川下流の久連側から片押し掘削する。完成すれば、県内にある県管理トンネルとしては最長となる。
すでに知事決裁を得ており、同部は発注にあたって「近く参加条件を決めたい」(道路建設課)と説明。審査会でJV構成員数やトンネル工の実績要件を詰める。
JV編成では最近の発注事例からすると、国道482号「わかさ氷ノ山トンネル(1244b)」、WTO案件の岩美道路「道竹城トンネル(1187b)」はいずれも3社JVが採用されている。
同部はJV内の役割分担を慎重に審査するほか、トンネル工の実績について過度な条件にならないよう固める方針。今後、来11日に一般競争入札(技術提案評価型総合評価)として工事公告し7月中旬に開札。8月上旬までに落札決定する。
日刊建設工業新聞