米原市は、長岡地先の体育施設「米原市民体育館」について、老朽化に伴う改修を計画しており、早ければ5月末にも改修工事を建築本体・電気設備・機械設備―の3本に分離し、発注を公告したい考えだ。事業費は21年度(令和3年度)当初予算に山東グラウンドトイレ増設工事費と合わせ措置した工事費1億5700万円のうち、大半を充てる。
「米原市市民体育館」(長岡3127)は、住民の心身の健全な発達と文化、体育・スポーツの普及および振興のため、合併前の旧・山東町により整備され昭和51年9月に竣工した体育施設。施設規模はRC造2階建、延1665・38平方bで1階部分が体育室、2階観覧席のほか、子ども室、ステージ、更衣室、物置等を備える。
平成13年に一度リニューアル工事を行っているが、老朽化が進んでいることと、地域の避難所に指定されていることから耐震面や浸水対策面で一層の強化を図るため、改修工事の実施を決定。21年度(令和3年度)当初予算の山東グラウンドトイレ増設費と合わせた事業費計1億5700万円の大半を体育館改修工事費に充てる。このほか工事監理費として別途459万円を措置。
改修工事の具体的な内容は、落下防止策として既存の吊り天井(ボード)を撤去し照明をLED化。一部ガラスを採用している外壁の剥離等による雨漏れや浸水に対し補修を実施。剥離や木釘の突起などで傷んだフロアの補修―等を行う。工事のため6月から予定している休館に合わせ、順調にいけば5月末にも改修本体・電気・機械―に分離し発注を公告、6月入札から着工、年内にも工事を完了し、22年(令和4年)年明けから供用を開始したい考えだ。
なお、改修工事に係る設計業務は20年度(令和2年度)、近江設計(米原市)が担当した。
提供:滋賀産業新聞