徳島県は徳島市との県市協調新ホール整備について、「設計および施工を担う共同企業体」の選定に向けた公募型プロポーザルの審査方法、優先交渉権者決定までのスケジュールを明らかにした。応募要項と要求水準書を5月中旬に公示して公募手続きを開始。1次審査として7月中旬に複数の設計者を選定する。
広く全国から建築設計・施工技術の提案を公募する「工夫した審査方法」を採用。選定は2段階方式で、1次審査として複数の提案者(施工を担う事業者との共同企業体を含む設計者)を選定する。2次審査は、選定設計者を含む「設計および施工を担う共同企業体」からの具体的な施工計画・コスト管理計画などの技術提案書を審査する。
現時点の優先交渉権者決定までのスケジュールは、6月中旬に1次審査の参加表明書、7月上旬に技術提案書を締め切り、7月中旬に複数の選定設計者を公表。8月上旬に2次審査の参加表明書、9月上旬に技術提案書を締め切り、9月中旬に優先交渉権者を決定する。
その後、9月下旬に見積もり合わせを行って10月上旬に設計契約を締結する。2026年3月ごろ大ホール棟とエントランス棟(第1工区)を、同年4月以降に小ホール棟(第2工区)を完成させる。
3月に策定した基本計画によると、新たンホールには▽大ホールエリア(1800〜2000席)▽小ホールエリア(小ホール300〜500席)▽文化創造エリア(活動室、会議室など)▽交流・にぎわい創出エリア(エントランス、交流ロビー、展示スペース)▽管理業務エリア(管理事務室、通路、機械室)―を配置。本体工事費約180億円を見込んでいる。建設地は徳島市城内1他。施設名称については「徳島文化芸術ホール(仮称)」とする。
提供:建通新聞社