高島市は、当面の休止を示していた「新ごみ処理施設の建設」について、このほど建設候補地の選定へ動き出した。7月から12月までの約6ヵ月間を期間として、建設候補地の公募を行う考えで、ごみ処理施設建設検討委員会の開催や、建設候補地の選定、施設の規模など22年度末をメドに内容を取りまとめる。
3期目を迎えた福井正明市長が所信表明のなかで、市内での建設予定地を公募する考えを示しており、今回、新ごみ処理施設整備稼働に向け、21年度から22年度にごみ処理施設建設検討委員会を開催し、同委員会において、施設整備に係る諸条件等を整理、建設候補地を選定する。また、施設の処理規模や配置計画等の検討を行い、施設整備基本計画を策定し、基本諸元を明確にする考え。
同検討委員会は、21年度に4回、22年度に4回の計8回を予定しており、ごみ処理施設建設候補地選定、ごみ処理施設整備基本計画策定として業務に着手する。
事業方式の検討については、19年度に実施した、PFI等導入可能性調査の結果を基に、経済性の検討や事業手法の総合評価を行う。建設・運営事業への参加意思や概算事業費等を算出するために、アンケート調査や聞き取り調査等を行っていく。
同市ではこれまで、朽木宮前坊区を新ごみ処理施設の建設予定地として、用地取得に向けて進めていたたが、白紙に戻ったことで事業の当面休止、先行きが不透明の状態になっていた。これまでの計画によると、ごみ処理能力は日量約52dで、処理方式はストーカ方式を想定。処理能力9dのマテリアルリサイクル推進施設も併設。整備手法はDBO(設計・建設・運営)方式の導入を予定し、25年度4月の併用開始を目指す―としていた。
提供:滋賀産業新聞