県警察本部は23日、「富津警察署庁舎建設工事実施設計業務委託」の簡易公募型指名競争入札を公告した。応募調書資料の提出を26日から5月12日まで、入札書を6月7日と8日に受け付け、9日に開札する。履行期限は2022年2月28日。予定価格、調査基準価格は事後公表。23年1月に着工し、24年9月の完成を目指す。総事業費は23億3000万円を見込む。21年度は当初予算に実施設計費として1億3066万8000円を計上している。
応募資格要件は▽資格者名簿の建築関係建設コンサルタント業務に登載▽過去10年間に、配置予定管理技術者が元請けとしてRC造、SRC造またはS造で1棟の延べ面積1300u以上の建築物の新築、増築または改築に係る実施設計業務および警察施設の実施設計業務の管理技術者としての経験がある者▽県内本店――など。
同警察署は、施設の老朽化・狭あい化から移転改築する。移転場所は富津市佐貫112番地先で、佐貫中学校跡地。建物は庁舎棟と車庫棟で構成。規模は庁舎棟がRC造4階建て延べ約2640u、車庫棟がS造2階建て延べ約650u。20年度に基本設計を実施し、荒井設計事務所(君津市久保4―4―20)が担当した。
そのほか、警察署の整備では21年度、旭警察署庁舎建設工事に着手する。第2四半期に一般競争入札により建築工事、機器設備工事、電気設備工事の3分離で発注する。工期は建築工事が18か月、設備工事が14か月の見込み。設備工事にはフレックス工期を適用する。施設の完成は23年9月ごろの予定。
また、旭警察署の解体工事を第1四半期に一般競争入札により発注する。工期は6か月を見込む。解体する建物はRC造3階建て延べ1099・94uの庁舎など10棟を予定。
同署は、建築後40年以上を経過し老朽化・狭あい化が著しいことから、現地(旭市ニ1―1)で建て替える。
建物は庁舎棟と車庫棟で構成。規模は庁舎棟がRC造5階建て延べ約2900u、車庫棟がS造2階建て延べ約785u。実施設計は榎本建築設計事務所(千葉市中央区長洲2―8―5)が担当。
事業費は、当初予算において、事業費2億3558万6000円を計上するとともに、21〜23年度を期間とする限度額20億6800万円の債務負担行為を設定している。