大野市と福井県が整備を進めてきた、道の駅「越前おおの 荒島の郷」が22日にオープンし、大野市蕨生地係の現地で開駅式典が開かれた。関係者ら約60人が参加する中、地域の経済振興、活性化の核として期待される施設の完成を、盛大に祝った。
式典ではまず、近畿地方整備局福井河川国道事務所の宮本久仁彦所長が石山志保大野市長に道の駅の登録証を授与。続いて石山市長が、現在整備が進められている中部縦貫自動車道・大野油坂道路の開通効果による、交流人口の増加や物流面での活性化に期待を表し、道の駅について「大きなチャンスを最大限に生かし、地域経済振興の核として、稼ぐ力につながる施設と位置付けてきた」とした上で、「住民や観光客に、末永く愛される施設となるよう努めたい」と式辞を述べた。
杉本達治知事は「中部縦貫道開通後は、サービスエリアの役割も果たす。中京・関西のお客さまにも親しまれる施設になってほしい」と期待を込めた。その後、大野市議会の梅林厚子議長もあいさつした。また、来賓の山崎正昭参議院議員、畑孝幸県議会議長、宮本所長が祝辞を述べた。
同道の駅は、建設規模がS造平屋建て5082平方メートルで、敷地面積は4万9137平方メートル。建築工事費は21億1300万円となっている。
建物部分の施工は、建築その1を大野建設工業、建築その2を三光産業、建築その3を南部工務店、電気設備その1を前田電気、電気設備その2を中保屋電気商会、空調設備を山二工業、給排水設備を中川設備がそれぞれ担当した。設計・監理は中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋で、指定管理者も同社。