大津市は、びわこ競艇場の駐車場(皇子が丘3丁目)に移転予定の「中消防署」について、今後のスケジュールや概算工事費など明らかにした。
それによると、今後のスケジュールは、22年7月末をメドに設計業務を取りまとめ、工事着手は23年度からを予定、25年度内の完成を目指している。概算工事費については約12億円を見込んでいる。
中消防署の移転先の対象となっている駐車場は、面積1万2804・72平方bのなかの約2600平方bで、同市が滋賀県から約4億円で購入を予定。県では、中消防署が移転した時の対応策として、びわこ競艇場の駐車場が満車時の場合は、旧第3スタンド、管理棟等を解体して駐車台数の確保も検討し、モーターボートのグレードレース開催時など満車が予想される場合は、▽大津市役所北側業務用駐車場を一定期間無償で借用、▽旧第3スタンド、管理棟等の解体跡地の活用、▽バスターミナル、タクシー乗り場等の一部駐車場化―で対応を図る考え。解体が検討されている対象施設の施設概要は、旧第3スタンド(71年に建築)RC造地下1階4階建、延3617平方b、旧第3投票所(68年建築)S造平屋建、294平方b。旧管理棟(74年建築)RC造3階建、延1762平方b、第2管理棟(79年建築)S造2階建、延289平方b―。
同市では、現在、大津市役所庁舎別館(御陵町)に併設されている中消防署が移転することにより、建て替えが検討されている大津市役所庁舎(御陵町)についても、「移転」を選択肢に含んだ基本構想の検討内容見直しに着手する。このほど公共施設対策特別委員会のなかで、検討内容の見直しとして、▽庁舎の求める機能等の検討、▽整備場所の立地条件の整理、▽整備方針の検討―の3点を挙げており、現有地での建替え等を前提に免震レトロフィット工法など検討してきたが、「現地建替え」、「移転新築」、「他の施設との統合」など条件の間口を広げて再検討を行う。
提供:滋賀産業新聞