日本工業経済新聞社(群馬)
2021/04/21
【群馬】渋川広域市町村圏振興整備組合は実施設計など
渋川地区広域市町村圏振興整備組合が進める消防署分署整備について、東分署(渋川市赤城町上三原田468−2)は実施設計、西分署(渋川市伊香保町伊香保558−4)は基本設計に着手する。当初予算で消防庁舎建設等事業の委託費とし、合わせて4889万5000円を確保している。委託方式についてはこれから検討に着手するが、いずれも上半期中に委託する。設計業務はともに年度内にまとめる方針。
消防署東分署は現在地での建て替えを計画している。消防機能を維持しながらの建設となるため、隣接地を用地買収し、拡張して整備する。取得面積は約850uを予定。拡張用地に新施設を建設し、完成後に既存施設を解体、駐車場や訓練場所として整備する。順調なら2022年度に着工する。基本設計は清水設計事務所(渋川市)が担当した。施設規模はS造2階建て、延べ床面積は約650uを計画している。
既存分署はRC造2階建て、延べ床面積354・32uの規模。敷地面積は約1440u。新たな分署の建物内には仮眠室、トイレ、厨房施設、シャワー室、多目的室などを配置する。仮眠室は個室タイプ10部屋程度を予定している。車庫は水槽付きポンプ車1台、高規格救急車1台、連絡車1台の計3台を収容する。
西分署は現在、伊香保ロープウェイ不如帰駅の近く、伊香保バスターミナルの前に立地している。移転先については、適正配置調査報告(14年度調査)などを踏まえながら消防車両の運用効果が高い場所を探してきた。伊香保地区につながる主要幹線道路へのアクセスが良く、伊香保温泉に対する災害対応力が低下しない場所を想定。伊香保ビジターセンターから市道炭附街道に抜ける伊香保外環道と炭附街道が交差する伊香保中学校南の渋川市有地を検討している。
既存の西分署はRC造2階建て、延べ床面積352・46uの規模。1階が203・41u、2階が149・05u。敷地面積520・31uとなっている。