栗東市は、28年(令和10年)3月に稼働時期が終了する「栗東市環境センター」について、次期建設候補地の公募を6月1日から始め、年度内に候補地を選定する方針。市は、現在進めている「ごみ処理施設整備基本計画」を5月中に策定し、整備方針を正式にまとめていき、来年度に用地取得と環境調査、事業者の選定を行う考え。
同市は、昨年から専門家を集め「ごみ処理施設整備検討委員会」を設置し協議を重ねてきた。候補地選定では自治会や地権者に公募する方向となり、整備方針も定まってきたことから、自治会長会で説明が行われた。候補地の応募条件として、3f以上の土地で地元自治会と地権者の同意が得られていることとし、候補地は市が買い取るとした。6月から9月末まで公募し、年度末内に候補者を決定し公表する見込み。また、新施設の概要は1日当たり70dの可燃ごみ処理能力を備え、環境学習施設を併設する予定。
今後のスケジュールとして、22〜23年度に用地取得、環境調査、事業者選定。24年度に実施設計、25〜27年度に新施設の工事、28年4月の供用開始を目指す。
なお、現在進めている「ごみ処理施設整備基本計画等策定業務」は、建設技術研究所滋賀事務所(大津市)が担当している。
栗東市環境センターは、栗東市六地蔵31に位置し面積3万7697・56平方bの敷地に01年1月着工し、02年10月火入れ式、同年12月旧環境センター焼却施設の解体に着工、03年3月に竣工した。延床面積は1万2076・81平方b。設置者は栗東市。
同施設は、一日あたりの処理能力76d(38d/24時間×2炉)の全連続燃焼式ストーカ炉によるごみ焼却施設、回転式表面溶融炉(10d×24時間)(燃料式溶融方式)による灰溶融施設、処理能力32d/5時間のリサイクルプラザ(粗大ごみ、不燃ごみ、資源ごみ、プラスチックごみ、食品残渣)、管理棟(事務室、再生工房室、研修室、多目的室、展示ホール)、ストックヤード棟(紙類、古布、紙パック、びん類、草木類等)―などで構成。可燃ごみ、粗大ごみ、不燃ごみ、資源ごみなど多種多様なごみを、安全かつ衛生的に処理できる施設。
提供:滋賀産業新聞