建設新聞社
2021/04/20
【東北・山形】鶴岡市が東北初の下水道管路など包括的維持管理基本方針を公表
鶴岡市は、東北地方では初となる民間活力による下水道管路等施設の予防保全型管理を推進する「市下水道管路施設等包括的維持管理業務」の基本方針を示した。
事業者はプロポーザル方式で選定する方針で、6月14日に実施要領を公表。7月20日〜30日まで参加申請を受け付ける。参加書類審査による第1次審査、提案書類審査による第2次審査を経て、9月17日までに委託者を特定する。
委託期間は2027年3月31日まで。
参加形態は、単体企業または共同企業体どちらでも可。ただし、このうち1社(代表企業)は、役務の「下水道管路」または測量・コンサルタント等の「建設コンサルタント(下水道)」に登録されていること。また、構成員は、役務の「下水道管路」、測量・コンサルタント等の「建設コンサルタント(下水道)」、建設工事の土木一式AもしくはB等級のいずれかに登録されていることなど。
市は、民間事業者に下水道管路施設などの維持管理に係る業務を一括して複数年にわたって委託することにより、機能維持および維持管理の効率化や市民サービス向上を図る考え。大阪府の吹田市や大阪狭山市などが同様の手法を採用している。
業務内容は、各施設の巡視や計画点検・調査・清掃、維持工事など計画維持管理業務一式や緊急初期対応、災害対応業務など緊急対応等業務一式のほか、ストックマネジメント計画策定業務や台帳整理業務なども含む。
対象は、公共下水道事業と集落排水事業の両事業の施設で、整備面積は4429・9f。具体的には、管渠(自然流下管・小口径)88万0725b、同(自然流下管・大口径)1万1761b、同(圧送管・真空管)9万6483b、伏せ越し管22カ所、取付管および公共汚水マス5万1658カ所、マンホール2万7631基、マンホールポンプ422カ所(19年度末における整備状況)。
また、業務の履行期間中に整備した施設も対象とし、管渠は約12`b/年、マンホールポンプは約7カ所/年の整備数量を見込んでいる。
提供:建設新聞社