県土整備部は21年度当初予算に盛り込んでいる砂防事業42億2000万円を19日までに各県土整備事務所と局に配分した。補助公共27億円と単県公共は15億円。うち単県は執行済みのゼロ県債を含む。
補助と交付金事業の主なカ所は、下曹源寺谷川(三朝町)と東山川(日南町宮内)の砂防堰堤にそれぞれ1億円と8000万円。急傾斜地崩壊対策は上細見南地区(伯耆町)に9000万円などとし、砂防と急傾斜全100カ所あまりに予算を付けた。
一方、単県公共は小規模砂防3億8400万円、単県急傾斜5億4900万円、砂防維持修繕3億1200万円を中心に割り振った。
また、治山関係は補助27地区に8億9800万円、単県1億8200万円の計10億8000万円を配分した。ゼロ国・ゼロ県債含む。補助は岩屋堂地区(若桜町)に4600万円で落石防止柵工、山根地区(智頭町)は6200万円で谷止め工を推進する。
今後、砂防関係の補助は、県の当初予算を上回った国内示額3億円、治山は2億3000万円をそれぞれ「6月補正」に要求し、6月県議会後に追加配分する。
同部がまとめた21年度の砂防・治山事業は50億円で、20年度の60億円に比べて10億円少ない。同部治山砂防課では、20年度は国土強靭化「3カ年緊急対策」があったが、21年度は「5カ年加速化対策」の初年度分が20年度2月補正に組み入れられ、前倒しになったことが要因と分析している。
各県土への配分状況は次の通り。
※砂防事業
▼鳥取県土=補助6億5300万円、単県4億7900万円▼八頭県土=補助5億4800万円、単県3億5400万円▼中部県土=補助4億9200万円、単県1億3500万円▼米子県土=補助4億7200万円、単県2億3800万円▼日野=補助4億5300万円、単県1億8700万円
※治山事業
▼鳥取県土=補助1億1200万円、単県2400万円▼八頭県土=補助1億9900万円、単県8200万円▼中部県土=補助1億9100万円、単県840万円▼米子県土=補助1億4700万円、単県250万円▼日野県土=補助2億4900万円、単県2320万円
日刊建設工業新聞