彦根市は、2025年(令和7年)に開かれる第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会主会場へのアクセス道路として整備中の都市計画道路「松原町大黒前鴨ノ巣線」(松原町)について、21年度(令和3年度)当初予算に事業費1億2517万円を措置。今年度は別事業の大黒川改修工事の支障となる箇所で急がれる農水管の移設工事を5月にも発注した後、繰り越しで施工中の近江高等学校前の現道部分に続き、240bの改築工を6〜8月にも発注したい考えだ。
都市計画道路「3・4・108松原町大黒前鴨ノ巣線」は、国スポ・障害者スポ大会主会場へのアクセス道路として、松原町を事業箇所に延長約1200bを改築整備。県道彦根港彦根停車場線を起点に、不規則な現道約650bを改築し北上、右に90度折れ、城北幼稚園・城北小学校・近江高等学校に面した通園・通学路となっている現道約560bを改築し東進、「松原町東」交差点で終点となるL字型の路線。計画幅員は標準部が16b、松原町東交差点付近は最大19b。
今年度は、主会場の西側を流れる「大黒川」で計画されている延長130bの函渠工事(BOXカルバート工・幅4・7b×高さ90a)の松原町工区が松原町大黒前鴨ノ巣線の未整備の南北区間に含まれており、まず河川改修工事の支障となる北端から延長290b区間にかけての既存農水管移設工事を先行し5月にも発注、4ヵ月で施工したい考え。
その後、城北幼・同小学校・近江高前の東西路線で歩道整備等を含めた延長240bの道路改築工(道路土工、排水構造物工、縁石工、舗装工、防護柵工)の工事入札を6〜8月に発注し、昨年度からの繰り越し分として5月末完了をメドに施工中の部分に続き秋にも現場着工、約6ヵ月間で施工する。通園・通学路の安全対策として優先的に施工してきた幼稚園・小学校・高校前の東西現道560bの改築工事は、今年度末にも完了させたい考え。
提供:滋賀産業新聞