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建設経済新聞社
2021/04/16

【京都】西京区新総合庁舎(1期) 建築と設備2件を第4四半期に入札 旧上下水道局西京営業所を先行して解体

 京都市は、西京区総合庁舎整備工事に着手する。建築工事、電気設備工事、空調衛生設備工事の第4四半期(令和4年1月〜3月)の入札を控え、先行して旧京都市上下水道局西京営業所の解体撤去工事に着手、第1四半期(4月〜6月)に入札する予定。
 同事業は、西京区上桂の現西京区役所庁舎(都市再生機構(UR)上桂住宅併設)の有効活用を図りつつ、東隣の上下水道局西京営業所跡とその南側の西京区役所立体駐車場敷地を活用し、西京区役所と保健福祉センター別館を一体化した西京区の新総合庁舎を1期と2期に分けて整備する計画。
 新庁舎は、地産地消として京都市産木材「みやこ杣木」を活用する。デジタル社会の進展等に伴う区役所機能の変化にも柔軟に対応できるよう、執務室の無柱化やOAフロア化など、レイアウト変更の自由度が高い設計とした。
 震度6〜7程度の大地震後にも区の災害対策の中枢としての機能が継続できるよう、建築基準法で定める耐震性の1・25倍を確保する。
 換気は、厚生労働省の推奨する換気量(想定利用者1人当たり毎時30m3)を目安に必要な換気設備を設置。湿度は、空気が乾燥しやすい冬季でも40%の湿度を目安に維持できる空調設備を設置する。
 区民交流ロビーをエントランス付近に配置。また3〜5階にも外部テラスを設け、人々の交流が通りからも見て取れる計画とする。
 案内表示は、視覚的に理解を促す絵記号のピクトグラムを採用。エレベーターや多機能トイレを配置し、誰もが分かりやすく、安全に利用できるようにする。
 第1期整備完了時は、S造+一部W造地下1階地上5階建、延約3900u(敷地面積約1400u)。
 1期目庁舎のフロア構成は、1階に市民窓口課、保険年金課、2階に障害保健福祉課、子どもはぐくみ室、3階に検診室、レントゲン室等、4階に講堂、栄養実習室、5階に多目的室を配置する。
 第2期整備完了時は、現時点の想定でS造+一部W造地下1階地上5階建、延約7800u(敷地面積約2600u)。
 基本設計は東畑建築事務所京都支所(京都市下京区)。
 第1期庁舎建設工事は令和5年度の供用開始を目指す。
 2期目は、URとの土地賃貸借契約期間(令和20年10月まで)を踏まえると、1期目の庁舎整備終了から2期目の庁舎整備開始まで相当程度の期間が空くことになるため、区民のニーズや社会情勢の変化を十分に見据えた上で検討していく考え。
 なお東畑建築事務所がまとめた基本計画時点での1期目の庁舎整備に必要な事業費は31億4000万円を見込む。内訳は、工事関連費26億4000万円(設計費、工事費、旧上下水道局西京営業所の撤去費の合計額)、用地費3億4000万円(旧上下水道局西京営業所跡の用地費)、その他1億6000万円(基本計画、地質調査等の各種調査費用、移転費用等の合計額)。
 市は令和3年度当初予算に事業費2億5600万円を計上した。
 4月13日公表の令和3年度京都市公共工事年間発注見通しに4件の工事を盛り込んだ。
 概算額区分が2500万年以上5000万円未満の旧京都市上下水道局西京営業所解体撤去工事は、4ヵ月の工期を見込む。JVの可能性有り。
 概算額区分が4億円以上WTO未満の京都市西京区総合庁舎整備工事ただし、建築主体その他工事、同電気設備工事、同空調衛生設備工事はそれぞれ16ヵ月の工期を見込む。それぞれJVの可能性有り。