富山県農林水産部は、笠破地区水利施設整備事業(基幹水利施設保全型)に新規着手する。21年度から3カ年に総事業費14億円を投じ、笠破頭首工、水門施設の補修に取り組む。
黒部市笠破の笠破頭首工は、1992年に布施川12カ所の取水口を統合して完成した取水堰。堰高は3・15メートル、固定堰長47メートル。摩耗による劣化が著しく、施設機能も低下しているため、コンクリート構造物と水門施設の保全対策を行い、災害の未然防止と農業用水の安定供給を図る。受益面積は黒部・魚津両市にまたがる327・9ヘクタール。
整備内容は、笠破頭首工(フローティング一部フィックスドタイプ)、土砂吐水門1門、取水水門2門、排砂水門2門の補修工一式。事業費のうち、工事に13億2900万円、測量試験に700万円、用地補償に10万円を充てる。
23年度の完成を予定している。