阿波市、吉野川市、板野町、上板町で構成する中央広域環境施設組合(阿波市、管理者・藤井正助阿波市長)は、吉野川市を除く3市町で計画している「新ごみ処理施設」の建設候補地を阿波市阿波町東長峰255の土採取場に決めた。敷地面積は2万9190平方b。建設関連予算として2021年度当初予算に測量、地質調査、造成設計などの委託料5600万円を計上しており、本年度中に各業務を委託する。2022年度に整備基本計画と生活環境影響調査など手続きを進め、23年度半ばの工事着手を目指す。建設費は30〜35億円を見込んでいる。
同組合が運営する現在のごみ処理場「中央広域環境センター」(阿波市吉野町西条)が25年7月に稼働期限を迎えることから、新しいごみ処理施設の早急な整備が求められている。しかし、吉野川市が単独で処理する方針を打ち出したため、1市2町で広域ごみ処理を行う方向で新たな施設を整備する。
処理方式や処理能力も見直し、これまでのガス化改質(溶融)方式を燃料化(好気性発酵乾燥)方式に変更。燃やせるごみを破砕・分別・乾燥させ固形燃料を生成する。ごみを燃やさないため煙やダイオキシンなどの有害物質を排出しないことが特徴。処理能力は年間1万7000d(1日70d、災害ごみ含む)で、搬入台数は1日平均42台(往復84台)を計画している。
建設候補地については、昨年11月から約3カ月かけて公募。2者の応募があり、選定要件による評価を行った結果、同所に決定した。
提供:建通新聞社