近江八幡市は、昨年に移転新築整備を決定した市立安土小学校(安土町常楽寺456)整備事業のスケジュールについて、今年度当初に発注予定であった用地測量業務を一旦ストップさせ、多くの市民・地元住民の賛同を得てから事業着手することへと方針変更した。このことから、近く市民や地元と市職員との協議の場を設け、意見交換等が行われる見通しだ。
主な協議項目として、▽地盤の安全性について▽今後の学校周辺インフラ整備について▽公的な利用での福祉ゾーン活用方法▽跡地利用▽移転地が浸水想定区域であることから専門的な知見も含めた具体的な対策―など。
この考えから市は、当初予算に事業費は計上しておらず、事業開始する前段階での予算確保が必要となる。現在のところ、9月補正で用地測量費を確保し、その後、同業務を発注し年度内に完了させていくことが有力視されている。
同事業は、建設地を安土町常楽寺地先の県道安土西生来線沿いにある現況農地とし▽用地測量▽農地転用▽用地買収▽基本・実施設計▽工事―などを6ヵ年程度で完了を目指すとしている。整備対象面積は約2万8000平方b。移転新築整備は現地大規模改修案と比べ、土地購入費・農地の造成工事・水道等のインフラ整備などが必要なため約6億円程度事業費が多くかかるものの、地域の声などを反映した結果、移転新築案が適している計画と地域住民を含む関係者らで構成している「安土小学校整備地選定委員会」及び市教委が判断した。
なお、整備候補地選定調査は国際航業且賀営業所(大津市)が担当。
提供:滋賀産業新聞