新潟県が計画する県央基幹病院新築工事の起工式が14日、三条市上須頃地内の建設予定地で執り行われた。
花角英世知事ら県関係者、地元選出の国会議員、建設関係者など約70人が参加し、工事での無事故・無災害を祈念した。
起工式に先立ち、安全祈願祭が挙行。地鎮行事では、斎鎌を佐藤総合計画の津田和政工事監理事務所総括所長、斎鍬を花角知事、斎鋤を清水建設北陸支店の東海幸一副支店長が行った。
続いて、起工式が催された。冒頭、式辞を述べた花角知事は「県央基幹病院を中心に地域の医療機関の連携を強化し、『断らない救急医療』を目指す」と展望を語った上で、「地元の皆さんの期待に応えるとともに、次世代に誇れる立派な病院を造っていただくようお願いする」と建設関係者らを激励した。
また、施工者である清水建設・新発田建設・栗田工務店JVを代表し挨拶に立った東海副支店長は、「地域の皆さんにご満足いただける高品質な建物を無事故、無災害で引き渡せるよう、各社総力を挙げて取り組んでいく所存だ」と力強く決意表明した。そのほか、菊田真紀子、細田健一両衆議院議員、桜井甚一新潟県議会議長、滝沢亮三条市長、鈴木力燕市長らも祝辞を述べた。
計画によると、建設規模はS一部SRC造およびRC造(免震構造)他9階建て延べ4万2742・27平方メートル(建築面積1万418・44平方メートル)。病床数は現行450床から400床に見直すとともに、個室40床程度増の120床程度とし、うち10床程度は感染症患者を受け入れるための陰圧が可能な個室とする。専門医療の提供、教育研修機能など急性期医療を集約し、安心できる身近な医療を提供していく。施工地は高速道路沿いの三条市上須頃地内(敷地面積4万2503平方メートル)。工期は23年12月8日までで、23年度中の開院を予定。設計は佐藤総合計画・基設計JVが担当。
空気調和設備はダイダン・NNCエンジニアリング・日新工業JV、電気設備はユアテック・八重電業社・大方電機JV、衛生設備は菱機工業・大洋工業・カサイJVが担当する。
井関貴吉現場代理人
「工期を守り、働き方改革やDXなど新たな取組みも積極的に実施し、しっかりした品質の建物を造る」