滋賀県湖東土木事務所は、国道8号と彦根インターとを結ぶバイパス道路「原松原線都市計画道路」事業において、昨年度入札取りやめとなった街路工事2件を、おおむね同様の仕様と参加資格、同様に道路工と構造物工の2本で、順調にいけば21年度(令和3年度)中にも再公告・入札したい考えだ。また去る6日公告した計画法線法面上の民家の再補償算定は5月下旬にもまとめ進める。トンネル掘削工事の23年(令和5年)3月までの工期延長に伴い、別途発注の設備工事等は21年度(令和3年度)以降、原町側の道路整備は22年度(令和4年度)にも発注する見通し。
昨年12月、入札取りやめとなったのは、▽44―1号原松原線単独都市計画街路工事=L428・6b、道路土工、側溝工49b、管渠工9b、舗装工2500平方bおよび▽K1―7号原松原線補助都市計画街路工事=L386・2b、道路土工、排水構造物工1218b、U型擁壁240b、箱型函渠26b、逆T型擁壁50b、逆L型擁壁40b、重力式擁壁87b、仮設工、付帯工事。県では大きく仕様や参加資格は変えず、順調にいけば21年度(令和3年度)中に2件で再公告したい考えだ。
去る6日に公告した用地調査業務は原町地先の新法線の計画法面上の補償算定済みの民間所有物件を、本年度の単価に修正して再算定するもので、19日に開札し順調に決まれば5月24日までの委託期間で業務をまとめる。
「都市計画道路原松原線」は、彦根市松原町2丁目〜彦根市松原町(国道306号)を東西に結ぶ、約4・08qの都市計画道路。国道306号において名神高速道路彦根ICから流出・合流する車両と彦根市松原町地先から国道8号外町交差点に向けて北進する車両による慢性的な渋滞の解消と安全・円滑な通行確保のため、国道8号古沢町交差点から国道306号原町交差点までの区間をバイパス整備し、うち1135b区間はトンネルを整備する。
トンネルL1135bの掘削工事は20年(令和2年)1月に本格的にスタート(施工:戸田・昭建・金子JV)し、22年(令和4年)5月まで予定されていた工期はこの3月に23年(令和5年)3月まで延長されるとの契約変更が行われた。引き続きトンネルの掘削工事を進めるとともに、別途発注となるトンネルの照明設備や消火設備・非常用電源設備などの設備工事が21年度(令和3年度)以降、原町側(彦根IC側)L135b区間の道路整備は22年度(令和4年度)にも進めていく見通し。
提供:滋賀産業新聞