新潟市は、児童相談所庁舎整備改修事業について、21年度当初予算に3710万円を計上するとともに、22―23年度を期限とする債務負担行為で限度額4億4659万6000円を設定した。
児童福祉司等の増員や相談・一時保護件数の増加に対応するため、児童相談所(中央区川岸町1丁目57番地1)の敷地内グラウンドで増築工事および既存建物改修を実施する。20年度に引き続き基本・実施設計を推進するほか、9月補正で建設工事に係る費用を予算計上したい考え。順調なら、年内にも入札公告を行い開札し、22年2月議会での工事請負承認を目指す。
増築棟の規模はS造もしくはRC造4階建て延べ約1600平方メートルを想定。定員を23人から40人程度(幼児10人、学齢期の児童30人)に拡大。1階に幼児ユニット・諸室エリア、2階に女子児童エリア、3階に男子児童エリアを配置するほか、4階に屋内運動場を設置する。引き続き、執務室拡大及び相談室を増設する既存建物の改修工事を実施する。23年度内の全体完成を見込む。なお、建築と設備は分離発注となるもようだ。
全体概算工事費は7億2600万円(増築分6億3300万円、既存改修分9300万円)。
基本・実施設計は新潟市建築設計協同組合。各担当は▽チーフ=鸞建築事務所▽意匠=鸞建築事務所、S・U建築設計▽構造=M構造室▽電気=涌井電気設備設計室▽機械=総合設備設計―。