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建通新聞社(神奈川)
2021/04/14

【神奈川】横浜市 平沼一之橋二の橋周辺交通再整備へ

 横浜市西土木事務所は、「平沼一之橋」「平沼二の橋」と周辺地区の道路空間を再整備し、歩行者・自転車環境を向上させる。これに向け「西区平沼一之橋・二の橋周辺地域交通検討業務」の委託先選定で4月12日、公募型プロポーザルの手続きを開始した。4月27日まで参加申し込みを受け付け、提案書のヒアリング、プレゼンテーションなどを経て8月10日までに委託先を特定する。業務概算価格は1100万円(上限、税込み)。
 対象は西区平沼の一之橋、二の橋と周辺地区。2橋は鉄道で分断された地域を連絡するとともに国道1号や16号など主要幹線へのアクセスを担う道路だが、歩道や自転車道がなく、歩行者は側道橋を渡ったりう回したりしている。一之橋側の「西平沼第1跨線人道橋」にはエレベーターがあるものの、二の橋側の人道橋は階段のみで、高齢者や障害者の日常の移動に課題がある。
 そこで、現道を整備して円滑な道路ネットワークを構築する対策案を考え、社会実験を経て道路を再整備することとした。
 プロポーザルでは▽道路交通の効果と影響の分析手法▽再整備の具体的なコンセプト▽社会実験▽将来の整備や維持管理―などの有効な提案を求める。
 選定されたコンサルタントは道路状況や空間、周辺交通量を調査して課題を整理し、交通転換案と道路空間利用案、再整備案を策定する。2022年3月までに道路予備設計を行い、22年度に社会実験を実施し、効果が認められれば23年度に道路詳細設計を進める。再整備工事には24年度から着手する計画だ。
 周辺の国道1号では、国土交通省横浜国道事務所が車道拡幅と自転車通行帯の整備を予定しており、横浜市も、環境の変化に合わせた整備や改善が求められる。提供:建通新聞社