杉本達治知事は10日、北陸新幹線の建設現場視察などで来県した赤羽一嘉国土交通相とザ・グランユアーズフクイで面会し、金沢・敦賀間の23年度末までの確実な開業に加え、敦賀以西の23年度当初着工などを要請した。
要請は北陸新幹線のほか、▽雪に強い国土の形成▽防災・減災、国土強靭化対策の加速▽幹線道路ネットワークの整備推進―など計12項目。
面会では、まず杉本知事が挨拶に立ち、中部縦貫自動車道の予算確保や、福井港丸岡インター連絡道路(2期区間)および国道27号青葉改良の新規事業化などについてお礼を述べたうえで、要請の中から北陸新幹線、並行在来線への支援、高規格道路、敦賀港の整備の4項目に言及。うち敦賀港では、鞠山南で整備中の岸壁を今年度中に完成させるとともに、引き続き岸壁の延伸を進めるよう求めた。
これに対し、赤羽大臣は新幹線の工期の遅れなどを陳謝し、鉄道・運輸機構の組織改正などを改めて説明。「地方創生の観点からも北陸新幹線はいの一番でやっていかなければならない大きなプロジェクト」との認識を示し、整備を推進する姿勢を強調した。