東日本建設業保証富山支店は、20年度の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
それによると、累計は件数が前年度比0・8%減の3383件、請負金額が同0・3%減の1264億2300万円。件数、金額ともに微減となったが、概ね前年並みとなった。
独立行政法人等と県で大幅な増加を示したものの、富山市を除く市町村で、大型プロジェクトが終了した反動減により大きくダウンしたことが要因。また、過去5カ年の推移は件数が上から3番目、請負金額が上から2番目の水準。
発注者別の請負金額を見ると、国は同0・9%減の197億1000万円。主な増減は北陸地方整備局の7億円減。
独立行政法人は、同42・0%増の165億2400万円。富山大学で10億円減少した一方、ネクスコ中日本で46億円、鉄道・運輸機構で13億円それぞれ増加した。
県は、同6・7%増の482億5600万円。土木部で24億円、その他で9億円それぞれアップしている。
市町村は、同11・2%減の385億2500万円。主な増減は、富山市が21億円増、射水市と南砺市が各12億円減、氷見市が8億円減、小矢部市が7億円減、高岡市が6億円減、砺波市と立山町が各5億円の減。
その他機関は、同53・1%減。富山地方鉄道で5億円増加したが、富山大手コンベンションで15億円減少した。
一方、市町村別の前払金保証取扱高累計は、富山市が21億円余増の185億円余(472件)でトップ。射水市47億円余(114件)、高岡市31億円余(170件)、氷見市26億円余(102件)で続いた。また、県内全15市町村のうち、富山市以外の14市町村は軒並み減少。特に、射水市と南砺市では、減少金額が12億円超と大きなダウンを示している。
工事場所別の前払金保証取扱高累計を土木事務所管内別で見ると、富山と入善、新川で増加、小矢部と氷見、砺波、立山、高岡で減少。市町村別では富山市と黒部市で大幅に増加、小矢部市と南砺市、氷見市で大きく減少した。
中間前払金保証取扱高は、件数が同25・6%減の99件、請負金額が同36・1%減の94億2832万5000円。件数上位は県土木部25件、県農林水産部21件、富山市19件の順。