山武郡市広域水道企業団(東金市家徳361―8、企業長・松下浩明山武市長)は12日、「九十九里地域末端給水事業体統合形態別基本計画(素案)策定業務」の公募型プロポーザルを公告した。山武郡市広域水道企業団、長生郡市広域市町村圏組合、八匝水道企業団および山武市の末端四事業体の統合・広域化後の姿を中長期的および概括的に検討し、九十九里末端給水事業としての今後の方針やあり方等を「九十九里地域末端給水事業体統合形態別基本計画(素案)」としてまとめる。
委託期間は2023年3月31日まで。提案上限額は2772万円(21年度・22年度各1386万円、いずれも消費税込み)。
参加表明書等の提出期限は22日。27日に参加資格確認結果を通知し、5月17日から21日の期間に企画提案書の提出を受け付ける。その後、同月31日または6月1日にプレゼンテーションを実施し、最優秀提案者を選定。選定結果については6月3日に通知する。
参加資格は▽入札参加業者資格者名簿に「測量・コンサルタント」で登載され、建設コンサルタント登録規定に基づく登録を「上水道及び工業用水道」部門で受けている者▽同種業務(複数事業体における広域化(事業統合または経営の一体化)の検討業務)について、過去10年間に完了した業務において2件以上の実績を有する、など。
同業務は、末端四事業体の経営状況および施設整備状況を現地調査により把握するとともに、17年度に策定した「九十九里地域末端給水事業体の事業統合に係る基本構想案」および既存計画等を整理する。その上で、末端四事業体の統合・広域化の方向性を定め、統合から40年程度先までを見据えた基本計画(素案)を策定する。
また、末端四事業体が設置する、統合・広域化の検討機関「県内水道の統合・広域化の進め方に係る九十九里地域水道事業体会議」、作業部会およびワーキンググループ等の運営支援を行う。
主な業務内容は▽水道事業に関する状況の把握・整理▽水需要予測および水源計画▽統合・広域化基本方針の策定および将来目標の設定▽施設整備計画の立案▽管理体制の検討▽財政収支計画の策定▽基本計画(素案)の作成▽統合・広域化の実現に向けた検討・協議手順および事業スケジュールの掲示▽県水道の統合・広域化の進め方に係る九十九里地域水道事業体会議、作業部会およびワーキンググループの運営支援、など。
同事業では、16年度に「九十九里地域末端給水事業体の統合に係る基礎調査」を実施し、17年度に「九十九里地域末端給水事業体の事業統合に係る基本構想案」を策定。委託業務はいずれも日水コン(千葉事務所・千葉市中央区本千葉町7―11)が担当した。
末端給水事業体の統合・広域化の検討は、県が15年9月に示した「県内水道の統合・広域化の進め方(取組方針)」に沿って実施している。