日本工業経済新聞社(群馬)
2021/04/06
【群馬】伊勢崎市が保健センターで設計委託
伊勢崎市は保健センターを核とする健康づくりの拠点整備事業で、年度内に設計業務を委託する。2021年度当初予算には基本設計の委託料として1827万9000円を確保。20年度に策定した建設基本構想を基に、基本計画をまとめる。同計画を策定した後に設計を委託するながれとなっており、下半期の入札が濃厚。22年度末までに実施設計をまとめ、23〜24年度に建設工事を実施。25年度の供用開始を目指している。総事業費は7億円以上を見込む。
健康管理センター(連取町1155)、あずま保健センター(東町2670−4)、境保健センター(境637)の3施設を統合した新保健センターを建設、施設内に子育て世代包括支援センターを配置する構想となっている。構想の段階では、赤堀保健福祉センター(西久保町2−123ー1)は統合しないとしていたが、各施設の点在配置を解消するといった視点から、同施設を含む案も浮上している。
年度の前半に、施設内容や設計委託の手法などについて、建設検討委員会・建設推進会議で協議。構想をより具体的にした基本計画を直営でまとめる。同計画を市民に示した後に、設計業務を委託するながれ。
設計委託は21年度に基本設計、22年度を実施設計と、各年度に分割して委託する方針となっている。当初予算に計上した設計委託料も基本設計分のみ。当初の予定では、21年度の早い段階の設計委託を想定していたが、後半にずれ込むことが見込まれており、業務委託の考え方にも影響する可能性がある。
当初予算には基本設計分の委託料1827万9000円のみを計上しているため、基本・実施設計を一括とした委託に切り替える際は、予算措置を行ってからの入札となる。入札方法は、プロポーザル方式も視野に検討する。
22年度末までに実施設計をまとめ、23〜24年度の2カ年で建設工事に取り組む考え。コロナ禍による調整の遅れや、財政状況の悪化などの懸案事項はあるが、25年度の供用開始を目指して事業進捗を図る。統合する保健管理センターなどは、将来的に解体する方針となっている。解体までのスケジュールは今後の検討事項。
建設予定地は大手町の福島病院跡地。構想で掲げた施設規模は、延べ床面積3000〜3500uとなっている。公共施設等総合管理計画の保健施設個別計画では、延べ床面積2000u規模の施設で、整備費7億2000万円を示した。これに子育て世代包括支援センター分を考慮すると整備費10億円以上も考えられる。
施設内に想定する諸室は保健センター部分で◇健診ホール◇健診室◇計測室◇検尿室◇診察室◇保健指導室◇歯科指導室◇保健室◇調理室◇栄養指導室◇個別相談室◇消毒室◇ランドリー−。子育て世代包括支援センターには◇子育て相談室◇発達相談室◇プレイルーム(乳児・幼児)◇託児所−を検討する。利用者のプライバシー保護に配慮し、安全性や快適性を確保した施設を目指す。