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滋賀産業新聞
2021/04/07

【滋賀】甲賀市 虫生野希望ヶ丘線の道路整備事業

 甲賀市は、貴生川駅北口から希望ヶ丘小学校までを結ぶ新設道路計画「仮称・虫生野希望ヶ丘線整備事業」について、同線と虫生野地先を通る国道307号立体交差部の整備手法を年度内に決定する方針だ。
 現在のところ、アンダーパス・橋梁設置・平面交差―の3案で検討を行う見通し。費用対効果や地域景観及び使い勝手の良さ等の各調査を行い、調査値が出そろい次第、本格協議へと進め年度内に決定する。
 その後のスケジュールは、決定した手法を地元に提案し意見交換を進めていくことから流動的としている。当初計画では、22年度(令和4年度)から測量に着手し、完了し次第、用地買収と進めていくと示していた。用地買収には時間を要するとの見通しで、完了時期は未定。工事は約5ヵ年以上かけて進めていく方針だ。
 なお、地形測量業務の1区画目を過年度にオーベル測量(甲賀市)に委託、約700bの地形測量業務を完了させ、残区間を国土地建(甲賀市)に委託済み。線形改良内容や概算費用を算出した概略設計は、玉野総合コンサルタント(大津市)が行い、予備設計は昨年近畿設計測量甲賀支店(甲賀市)に委託し、早期の完了目指し業務を進めている。
 同事業は、貴生川駅北口交差点より約200b北進した地点を起点とし、希望ヶ丘小学校付近が終点となる新設道路整備で、14年度に概略設計に着手、車道幅員片側3b×2車線で、両側に歩道を設置する全幅12bでの事業内容で検討を進めた。その後、事業推進に向けた庁内検討や他行政機関の事例収集等を行った後、関係法令整備に着手し、都市公園区域や砂防河川、史跡等の関係法令条件整理を終えた。
 草津線の利用促進に繋がる貴生川駅周辺整備を含めた同市全体のまちづくりを考える上で、必要性の高い道路となると考えている市は、市民の豊かな暮らしを実現するためにも着実に具体化していく。

提供:滋賀産業新聞