伊那は2施設を発注、南箕輪は新村長の方針次第
本紙では、中南信地区で計画されている「学校給食施設」の事業をまとめた。
南信地域では、伊那市が2021年度に「西春近南小学校」の給食施設と、新山地域の共同給食調理場の建設工事に着手する見通し。新山の共同調理場は、新山保育園建設工事との包含で発注され、4月8日に開札する。市は、14年度に策定した「学校給食施設整備計画」に基づき、順次整備を進めており、残りは西春近南小学校、手良小学校、高遠町学校給食センター、長谷学校給食調理場―の4施設があるとみられる。
上伊那郡南箕輪村は、学校給食センターの移転新築を検討。事業費は概算8億4300万円(設計監理費5200万、工事費7億7000万など)を試算。21年度当初予算は骨格編成となっており、関連費用は計上されていない。建設候補地の選定や設計は21年度、造成工事は21年度末ごろ、建設工事は22年度―を想定する。村長選(4月6日告示、11日投開票)では、現職の唐木一直村長が引退を表明していることから、同事業は新村長の方針次第で、現時点での方向性は見えない。
駒ケ根市の竜東学校給食センターは、建築から43年が経ち老朽化が進んでいる。また、耐震化が未実施であるほか、旧来のウェットシステムの施設であり使いにくい状況。前市政で移転候補地について検討した経過があるが、具体化はされていない。
上伊那郡飯島町は、学校給食センター改築工事を2月に2分離で発注し、建築本体工事はヤマウラ・下平建設JVが、機械設備・厨房設備工事は石田建設・野村建設JVがそれぞれ落札した。22年1月の完成予定。
松本は2施設の建替検討
中信地域では、松本市が波田学校給食センターと梓川学校給食センターの建て替え、西部学校給食センターの設備改修を予定。これらの事業は、松本市公共施設の「個別施設計画」の案に盛り込まれたもので、西部学校給食センターは、21〜23年度で設備改修を実施し、24・25年度で大規模改修に向けた設計に着手する。
提供:新建新聞社