全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　草津市は、04年（平成16年）に国史跡に指定された芦浦観音寺ならびに旧境内地を含む周辺地の芦浦観音寺跡について、保存管理および活用を確実に推進していくために21年度（令和3年度）当初予算に事業費1648万円を措置。順調にいけば、建物などの基本設計を夏頃までに発注する予定をしており、仮設道路部分の測量調査や実施設計も21年度に行うが、発注時期については未定。また、工事については建造物の整備などについては現段階では未定だが、仮設道路部分は22年度以降の予定をしている。
　草津市芦浦町地先に位置する史跡芦浦観音寺跡は、草津市の北部、守山市と接する芦浦町に所在し、敷地2万5804・07平方�bで敷地内には、中核となる「境内地区」、旧境内の「西地区」および「北地区」の3地区に分けられそれぞれ保存活用を行っている。04年（平成16年）に国指定史跡に指定され、翌年の05年（平成17年）には草津市が管理団体の指定を受けた。その後、調整を行い19年に、史跡芦浦観音寺跡保存活用計画を策定し、20年には史跡芦浦観音寺跡整備基本計画の策定を実施した。
　史跡全体に老朽化が進んでおり、同市は史跡芦浦観音寺跡整備基本計画に基づき、20年度に引き続いて基本設計の作成を行い、併せて今後の整備工事に必要となる仮設道路施工部分の測量調査および実施設計を行う。また今後、所有者が実施する老朽化した重要文化財建造物の保存修理工事に合わせ、史跡の特色である「中近世の城郭を思わせる寺院」としての景観を顕在化する整備を進め、全面公開に向けて準備する。
　なお、今後の事業計画として、22年度に建物の実施設計、23、24年度に境内樹木伐採、高堀整備など、25年から27年度には建造物の整備、防災設備の整備などを行う予定。

提供：滋賀産業新聞