国土交通省三重河川国道事務所は、「一般国道1号近鉄四日市駅交通ターミナル整備事業」が新規事業化されたことを発表した。中部圏で初めての「バスタプロジェクト」となる。全体事業費は約75億円で、2021年度配分額が1億円。
近鉄四日市駅の東西南の3カ所に分散するバス停を1カ所に集約し、利用者の安全性・利便性を確保するため、官民連携による交通拠点整備を行う。事業化所は四日市市浜田町の面積約0・7f。21年度は関係機関と協議や調査設計を実施する。
現在想定しているのは、交差点横断歩道の廃止とペデストリアンデッキを整備する。そして、分散していたバス乗り場と交通モードの集約による利便性を向上させ、天候などに左右されないトイレなどを備えたバス待合空間を創出する。この他、バス待ち行列と歩行者の分離や防災機能強化、回遊性・賑わいの創出などを行う。
事業化を受けて鈴木英敬三重県知事は「関係機関と連携し、本事業の整備促進に向けて取り組むとともに、県内各所の交通拠点の整備についても、国や関係者とも連携しつつ具体化を進めていく」とコメントした。
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建通新聞社